今春、禅道会の20周年記念事業として会員制ネット道場「禅道会会員制公式動画」がオープン! サイト立ち上げの中心となった大畑慶高・禅道会海外事業部本部長に目的と内容について話を聞いた。
- ――20周年記念事業として、なぜネット道場を立ち上げたのですか?
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禅道会の正伝を残したかったからです。
今年で禅道会が誕生して20年。世界30支部まで広がりを見せました。
一方で、根の部分、つまり禅道会の武道性や小沢隆首席師範の理念を知らない世代も出てきました。海外の地ですと「道着を着たMMA」と誤った解釈する者までいます。
私は内弟子として、それを看過することができませんでした。
しかし、世界に散らばる会員を一堂に集めて、定期的にセミナーを行うことは不可能です。そこで、ネット配信という手段を選択しました。
小沢首席師範より指示を受け、2年前にプロジェクトをスタートさせたのですが、苦労の連続でした。
しかし、内弟子出身として、正伝を残すか否かという決断を迫られたとき、答えは明らかでした。
また、植物も大きくなれば、比例して根も伸びていくように、今後も禅道会の根は深く、広く伸びていきます。私も小沢首席師範の理論や刷新される技術をさらに吸収したいと考えたこともサイト開設の理由の一つです。
- ――配信される内容は?
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①実技②座学③対談が柱となります。
①実技は基本や移動など、自宅にいても動画を見ながら、練習できる内容となっています。
レベルは初心者から中級者向け。帯の締め方、礼法に始まり、基本稽古から移動楕古、ミット練習の仕方、組み技(投げ~抑え込み~関節)、実戦でも使える技術等など盛り沢山です。
技術の根幹となる部分ですので、雑な動きや癖を取り除いた動画を心がけました。
②座学は、小沢首席師範の講義で心理学、大脳生理学、技術の細かなポイントなど多岐にわたります。
③対談はその名の通り、小沢首席師範が毎月一回程度、対談を行います。一回目は歴史および変遷をよく知る岩間真太郎支部長、二回目は転籍組である北海道の宮崎文洋支部長と対談します。禅道会の今を浮き彫りにしたいと考えています。
- ――最後にサイトの魅力を語ってください。
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このサイトを見れば、禅道会の全てがわかる、技術書のようなサイトにする予定です。
流行りを追うつもりはありません。十年後に30周年を迎えても根幹の部分が変わらない、ストイックな内容を目指します。
そのため、一般の視聴者には面白くないかもしれませんが、人間が持っている能力を最大限発揮するヒントや深化を望む人へ気付きを与えるサイトになると自負しています。誌面では魅力を伝えるには限界がありますので、興味のある方は、以下アドレスにてこ確認ください。