かねてより病院にて療養中でありました 認定NPO法人日本武道総合格闘技連盟 空手道禅道会 小沢隆首席師範の母 広子さんが、8月27日 家族に見守られる中、80年の生涯の幕を静かに下ろされました。 自宅とは離れた、この生まれ育った長野県の最南端 下伊那郡阿南町の病院へ、最期の時を過ごすために戻られたのかと思うと、必然的なご縁の不思議を感じます。
30日(金)に行われたお通夜から、翌日告別式葬儀式まで、関東から東海、中国地方等全国より小沢首席師範の多くの弟子達が駆けつけ、お母さんとの最後の別れを惜しみました。
女手ひとつで一人息子を育てながら、パブリックハウスサニーを経営、多くのお客様に愛されるママでもあった広子さん。 サニーを首席師範の妻まゆみさんへ譲られてからは、以前より取り組まれていた水墨画制作や文章作品の執筆に精力的に取り組まれ、水墨画の作品が文部科学大臣賞を受賞、NHK60歳のラブレターには全国何万作品の中から見事に入選、書籍化されるなど、類い稀なる才能を開花させました。
皆様から贈られたあふれかえるほどの生花に囲まれた式場では、厳かに神官様によるお別れの神事が執り行われました。
文化活動を共に楽しんだアトラスあなん空手道場の小澤亮子指導員、十年間の内弟子生活を首席師範の家族と共に過ごした現禅道会広島支部 岩間真太郎支部長の両名より弔辞が述べられ、広子さんから頂いた多くの愛情や支えに対する心からの感謝の意が伝えられました。
いつも笑顔が絶えなかった広子さん。いつも気さくに声をかけてくれ、道に迷った時、悩んでいる時、心が折れそうになった時、いつも優しく励ましてくれ勇気づけてくれました。小沢師範の自宅には、弟子からのお悔やみのお手紙がたくさん届いております。
そして、式場でも多くの弔電が朗読されました。
直来(なおらい)の会場内は懐かしい弟子達が集い、まるでいつかの同窓会のような和やかな雰囲気で行われました。若き日の懐かしい思い出話に華が咲き、賑やかに、やさしく広子さんを見送ることが出来ました。
全国各地に散らばった仲間を、この場所に広子さんが久しぶりに呼び寄せてくれたのだと、誰もが感じていたはずです。 今はみな、それぞれの道で、それぞれの夢を叶えるために奔走しています。あの頃があって今がある。そして私たちも、いくつになっても、広子さんのように、何事にも夢中で懸命に取り組める、諦めなければ必ず成し遂げることが出来る、そんな風に生きていきたいと思います。広子さん、本当にお疲れ様でした。心よりご冥福をお祈りします。